民法第1002条1項は、負担付遺贈を受けた者は、遺贈の目的の価額を超えない限度においてのみ、負担した義務を履行する責任を負うと規定しています。
すなわち、負担付遺贈とは遺贈とともに、何らかの負担、すなわち法律上の義務(例えば遺言者の配偶者や障がいをもつ子の面倒をみること)を受遺者に負わせるものをいいます。
法律上の義務の履行がなくとも負担付遺贈は当然には無効とはなりませんが、負担付遺贈を受けた者がその負担した義務を履行しないときは、相続人は、相当の期間を定めてその履行の催告をすることができ、その期間内に履行がないときは、その負担付遺贈に係る遺言の取り消しを家庭裁判所に請求することができます。(民法1027条)
この請求が認められた場合には遺言が取消されてしまうため注意が必要です。
負担付遺贈が包括遺贈の場合は、遺贈が効力を生じた事を知ってから3ヶ月以内に遺贈放棄の手続きをとることで負担付遺贈を放棄できます。また、特定遺贈の場合にはいつでも負担付遺贈を放棄できます。
湘南なぎさ合同事務所では、相続・遺言・成年後見などに関するご相談を女性専門家ならではの安心の対応力で承っております。気軽に相談できる環境づくりを心がけておりますので、相続・遺言・成年後見などに関することでお困りの際はお気軽にご相談ください。
負担付遺贈とは
湘南なぎさ合同事務所が提供する基礎知識と事例
公正証書遺言の作成...
遺言書は「自筆証書遺言」として作成される例が多いですが、「公正証...
相続開始後は財産調...
相続が始まると、遺産分割や相続税の計算をするためにも、財産の調査...
不動産の名義変更登記
被相続人(亡くなった方)の遺産に不動産がある場合、相続人に名義を変...
死因贈与契約公正証書
「死因贈与」とは、贈与者の死亡によって効力が生じる贈与のことをいい...
弁護士 相続
被相続人(亡くなった方)に遺言がある場合や、遺言が無くても相続人全...
遺産分割協議
遺産分割協議とは、相続人同士がそれぞれの相続分について話し合う会議...
相続法改正~特別の...
■相続法改正~特別の寄与とは~ 今回の相続法改正では、相続人でな...
遺留分制度について...
遺産の取得については、相続人たちの話し合いで決めるのが基本的な流...
不動産売却における...
不動産取引では司法書士を利用するのが一般的ですが、手続きの代行を...
湘南なぎさ合同事務所(茅ヶ崎市、藤沢市、平塚市、鎌倉市)|負担付遺贈とは