■相続法改正~自筆証書遺言の保管について~
今回の相続法改正によって、法務局における遺言書の保管等に関する法律が設けられました。
この法律は、自筆証書遺言(民法968条)を法務局が保管してくれるサービスについて定めた法律です。
■(2020年7月9日までの)遺言の保管・執行
自筆証書遺言を自ら保管し、亡くなった場合には、遺言を開封しないまま家庭裁判所へ持っていき、検認手続を受ける必要がありました(民法1004条1項)。
そのため、自筆証書遺言には紛失や、遺言者以外の者による毀損や隠匿、偽造などをされる危険性があり、検認手続きにも1~2ケ月要していました。
■2020年7月10日以降における自筆証書遺言の保管
法務局における遺言書の保管等に関する法律によって、自筆証書遺言を作成した者が、その遺言の保存を法務局に申請することができるようになります。この手続きは、遺言者本人が法務局へ出頭する必要があります。
遺言書の死亡後、相続人などの関係者は、法務局において、遺言書が保管されているかどうかを調べること、遺言書の閲覧・写しの交付を請求することができます。
※誰かが閲覧したり遺言書情報証明書の交付を受けたら、法務局は遺言書を保管している旨を、相続人・受遺者・遺言執行者に通知することになります。
また、保管している遺言書については、検認手続が不要になります(法務局における遺言書の保管等に関する法律11条)。
湘南なぎさ合同事務所では、相続に関するご相談をお待ちしております。
最新の相続制度に詳しい専門家が、茅ヶ崎市、神奈川県内にお住まいの皆様を中心とした皆様の様々な問題に真摯に対応させていただきます。
まずはお気軽にお問い合わせください。
相続法改正~自筆証書遺言の保管について~
湘南なぎさ合同事務所が提供する基礎知識と事例
補助制度
「補助」は、判断能力が不十分な方を対象とした制度で、被補助人は民法...
遺留分の割合や具体...
被相続人の配偶者や子など、亡くなった方と近い間柄にある相続人には...
遺言書作成
遺言には、主に「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」...
認知症対策としての...
ご存知の方も多いかと思いますが、認知症になってしまうと相続対策をす...
負担付遺贈とは
民法第1002条1項は、負担付遺贈を受けた者は、遺贈の目的の価額を...
家族信託の手続完了...
家族信託は長期に渡って運用される契約ですし、大きな財産の移転も伴...
相続した空き家の活...
空き家を相続したものの、どう扱えばいいか困ることがあります。維持...
相続分の譲受人
相続分は法定相続人や法定相続人以外の第三者に譲渡することもでき、法...
茅ヶ崎市の相続に強...
相続は誰もが一度は経験するであろう重要な法律問題です。しかしながら...
湘南なぎさ合同事務所(茅ヶ崎市、藤沢市、平塚市、鎌倉市)|相続法改正~自筆証書遺言の保管について~