もしもご両親が認知症になってしまい、ご両親の財産管理等に不安がある場合には、法的な手段として成年後見制度を利用することが考えられます。
成年後見制度とは、「法定後見」と「任意後見」の2種類に分けられます。
法定後見とは、すでに判断能力が不十分な場合に、家庭裁判所に選任された後見人等が財産を管理する制度をいいます。
任意後見とは、本人の判断能力があるうちに、将来への備えとして後見人等となる人を自ら事前に決めておく制度をいいます。
どちらの制度も、家族全体としてご両親の認知症をよく理解し、自尊心を傷つけないようご両親とよく話し合いながら利用されることをおすすめします。
■成年後見制度利用の流れ
前述の法定後見・任意後見のうち、法定後見についての手順の流れを以下にご紹介します。
〇法定後見の申し立て
家庭裁判所へ申し立てを行います。
〇家庭裁判所の調査官による事実の調査
〇精神鑑定
実際に精神鑑定が行われるのはごく少数です。
〇審判
申立書に記載された成年後見人候補者がそのまま選任されるか、家庭裁判所により別の成年後見人が選任されることとなります。
〇審判の告知と通知
〇法定後見の開始
法定後見が開始されたら、法務局にその旨が登記されることとなります。
当事務所は、茅ヶ崎市、藤沢市、平塚市、鎌倉市を中心に1都3県の皆様からご相談を承っております。
認知症・成年後見についてお悩みの方は、お気軽に湘南なぎさ合同事務所までご相談ください。
親が認知症になったら財産管理はどうすればいい?
湘南なぎさ合同事務所が提供する基礎知識と事例
親が認知症になった...
もしもご両親が認知症になってしまい、ご両親の財産管理等に不安がある...
遺産分割協議と遺産...
相続が開始され、相続人が複数人いる場合には「遺産分割協議」を行う...
遺留分制度について...
遺産の取得については、相続人たちの話し合いで決めるのが基本的な流...
鎌倉で家族信託(民...
民事信託は、商事信託のように金融機関に財産を託すこととは異なり親族...
相続分の譲受人
相続分は法定相続人や法定相続人以外の第三者に譲渡することもでき、法...
家族信託と任意後見...
財産管理に効果的な制度としては家族信託、任意後見制度があげられます...
遺言書作成の流れに...
遺言書を作成することで、生前の思いを伝えることができたりご自身の...
相続法改正~配偶者...
相続法改正~配偶者居住権とは~ ■配偶者居住権とは 配偶者居住...
弁護士 相続
被相続人(亡くなった方)に遺言がある場合や、遺言が無くても相続人全...
湘南なぎさ合同事務所(茅ヶ崎市、藤沢市、平塚市、鎌倉市)|親が認知症になったら財産管理はどうすればいい?